バイクに乗ること、これは色々な理由があると思います。
走ることが好きだから。
プロになりたいから。
尊敬する人が乗っているから。
人それぞれだと思います。
別にこれは良い悪いはありません。
私の場合で書くと、バイクが好きで、走ることが好きになって、レーサーになって走ることで食べていけたら、それはとても幸せなことだろうと思い、技術を磨き始めました。
この考えを持つ人は、バイク乗りのごく一部だと分かっています。
バイク自体が色々な楽しみを持っているコンテンツですので、いじることが楽しい人もいれば、カスタムすることに喜びを感じる人もいます。仲間とツーリングしている時が幸せな人もいれば、ライディングについて語っている時が充実するという人もいます。
本当に人それぞれです。
それで良いと思います。
ここからは、速くなりたい、技術を磨きたいという人向けの話です。
レースには勝ち負けがあり、1位だけが「優勝」という勝の字を使うことができるように2位以下は負けです。
ここでは、レースで勝つためのことを書くわけではありません。
速くなるための心構えの話です。
まず、人の話を鵜呑みにする人は速くなりません。
速く走れる人の言葉は、その人にとっての正解であって、万人の正解ではないからです。
速く走れる人たちの言葉は、時に真逆のことを言っていたりします。
それぞれ間違ったことは言っていません。
それぞれの正解を語っているだけです。
だから、鵜呑みにすると混乱するし、自分のライディングや思考の感性の違う人の話を聞くと、かえって迷子になります。
自分に合ったメンターを見つけることができたら、成長も早いと思います。
次に、人の話を聞かない人は速くなりません。
矛盾していませんよ。
自分の力だけでたどり着ける人がもしいたならば、さっさと世界チャンピオンにでもなってしまってください。
聞くだけで構いません、聞き流しても良いし、聞き入れても良いです。
人の話とは、その人の主観で気が付いたことを言ってくれています。
それが役に立つか、立たないかは後で考えたり試してみたらいいです。
「へぇ、あなたはそう思うんだね」くらいのテンションで聞けばいいです。
最後に、自分は速いと信じきったら速くなります。
今は自分より速いかもしれないけど、伸び代はまだまだある。
もっと上手くコントロールできる。
このマシンをまだ速く走らせることができる。
こういった考えを私は大事にしています。
バイクはメンタルの乗り物です。
心の持ちようで結果がガラリと変わる乗り物です。
生まれ持って強い心を持った人には不要でしょうけど、私のような小心者は練習を通して心も少しずつ鍛えていきます。
「練習は裏切らない」という言葉はたまに裏切るのであまり好きではないのですが、概ね信頼できると思っています。
大丈夫です。
速くなりたいと思っていて、情報を集めていて、自分で吟味できる人であれば、遅かれ早かれ実力はついていきます。
あとは、メンターとなる人に出会えることを祈っています。
ではまた。
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