バイクを走らせていると、だんだん腕が上がらなくなってきます。
ただ、上がらなくなってくるまでの時間は人それぞれです。
30分程度の走行で上がらなくなる人もいれば、一日走りっぱなしだと、夕方ごろに上がってくる人。
走るペースにもよると思いますが、サーキットのスポーツ走行であれば体への負担は大きい部類と思います。
腕に負担がかかる操作といえば、減速時に上体を腕で支えているというものがあります。
減速時にタンクを強くニーグリップして上体を支えるということは重要なスキルですが、下半身のトレーニングして鍛えておく必要があります。
ジョギング、ランニング、ウエイトトレーニングなど、普段から鍛えている人もいるのでしょうけど、私は鍛えていません。
現役の時は定期的にトレーニングをしていましたが、今は、、、
しかし、そんなトレーニングしている現役の時でも、下半身のみで減速時に上体を支えることができていたかというと、できていませんでした。
下半身と腕、上体を支えている比率は一般的な水準より多く下半身に負担させることはできていたと思いますが、腕の力を抜くことができていない。
では、そろそろ今回の核心です。
今回伝えたいことは「減速時にハングオン(腰をずらす)する」ということです。
減速時にハングオンの体制をとっていますか。
もしかしたら、リーンウィズの状態で減速し、減速が終わってからハングオンしていませんか。
するとタンクの形状にもよりますが、膝がタンクと「点」で接触している状態で減速することになり、上体を支えるために膝へ加える力が大きくなります。
ちなみに股間で減速Gに耐えている人は、もう少しシートの後ろに乗りましょう。
ここのシートのどこに乗るかということは、また改めてしっかり書きたいと思います。
ハングオンするために腰をずらすと、アウト側の膝から内腿にかけて「面」で接触することができ、上体を支える力が少なくてすみます。
下半身で上体をある程度支えることができれば、腕で支える割合も減り、腕が上がることはなくなっていくでしょう。
ライダーが楽に走ることができている状態は、バイクに余計な力がかかっていない状態ともいえます。
以前の記事で少し触れましたが、バイクはハンドルを切った舵角で曲がります。
ハンドルにライダーが余計な力をかけると、バイクが持っている本来のコーナーリング性能を発揮できなくなり、「曲がらない!」「怖い!」と言った感想につながります。
より少ない力でバイクをコントロールできた方が、安全に速く走れると考えています。
この記事が役に立てば幸いです。
ではまた。
コメント
[…] あとは、以前の記事「走っていて腕にくる人!」で書いたように、減速Gを下半身で受け止めやすくするために腰をずらした時、シートの前側より後ろ側の方がタンクに接触する面積が増えて減速に耐えることが楽になります。 […]